親の元に戻りたいけれど、負担になりたくない
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高校卒業後は実親の元に戻りたいが、親の負担にはなりたくない。
かずま 中学3年生
音声で聴く
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先輩たちからのメッセージ
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「まずは戻ってみては」
なな/里親家庭経験、大学2年生
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まずは、実親の元に戻ってから考えてみても良いのではないかと思う。
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「家族なのだから負担になってもいい」
あやか/児童養護施設経験、大学1年生
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あなたの家族なのだから負担になってもいいと思います。
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「一緒に暮らすことは、支え合うこと」
ゆうご/里親家庭経験、大学4年生
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実親さんの負担にならないようなら戻りたいということですが、難しいと思います。
一緒に生活するということは互いに負担をかけるということであり、負担をかけない生活というのは家庭内別居でもしない限りありえません。
何よりそれはあなたが望んでいることではないと思います。
一度実親さんと相談して決めてみてください。
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「”近くで暮らす”という方法も」
しょうり/里親家庭・ファミリーホーム経験、大学4年生
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「実親のもとに戻りたい」という気持ちは大切にするべきだと思います。
その気持ちを正直に伝えたうえでよく話し合ってみてください。
一緒に住むことはしないが近くに住んで関係を維持するなどが、できると思います。
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「まずは本音で話してみて」
たかし/児童養護施設経験、社会人
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親はこどもの面倒をみる義務があるし、逆にこどもにも、親に甘える権利というものがあります。
負担になりたくない気持ちは恐らく、色々な事情や、そう思える優しさから出てくるものだと思いますが、1度、親と話す機会を作り、お互い本音で話してみるといいかもしれません!
自分の気持ちに正直になってみてください!
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「親の思い」
ななこ/里親家庭経験、社会人
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言ってみるのもありかもしれません。
実親さんは、少し無理をしてでも、自分のこどもとまた暮らしたいと思っているかもしれません。
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おとなからのメッセージ
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「”できることを自分でやる”からはじめよう」
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「家に戻りたいけど負担にはなりたくない」ということは、「親と一つ屋根の下で暮らしたいけれど、いろいろと世話を焼かれたくはない」ということでしょうか?
それとも文字通り負担をかけたくないということでしょうか?
親元に帰って生活をすることはいろいろな場面で親に頼らざるを得ない生活が待っているということです。
親に限らず、だれかと一緒に暮らせば、お互いに支え合ったり、多少のがまんをしたりするのは必要なことだと思います。
できるだけ世話になりたくはないというならばこう考えられないでしょうか?
「できることは自分でやる」という姿を養育者に見せ続けていくことで、解決に向けて進めるという考え方です。
養育者にあなたの思いが伝わればその思いを受け止めて静かに見守ってくれると思いますよ。
「頑張れるときはがんばれ」、「困ったら頼ってほしい」と思っていてくれます。
この先の人生という航海を乗り切るには“自力でやる”ことと“他の人を頼る”ことの両方が身についてほしいと願っています。
措置解除後*の制度についてアドバイスできることが一つあります。
令和5年の4月に改正児童福祉法が施行され児童自立生活援助事業が始まります。
満20歳以上の措置解除者等で高校生、大学生その他やむを得ないことで自立生活援助の実施が必要と都道府県知事が認めたこどもは、自立のための支援を受けられるようになります(一度退所しても都道府知事(児童相談助長)が必要と認めれば施設で自立のための支援が受けられるということです)。
場合によってはこの制度が活用できることを選択肢の一つに入れてもいいのではないでしょうか?