生活費や学費のこと

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一人暮らしを始めた時の生活費や学費のことが気になる。 けんと 高校2年生
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先輩たちからのメッセージ

 
「毎月11万円」
まい/児童養護施設経験、大学1年生
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家賃や光熱費などの固定費だけで毎月約6万かかり、食費や生活費は節約しても約5万はかかります💡
 
 
「見通しを立てよう」
ゆいな/児童養護施設経験、大学3年生
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一人暮らしになるとお金の管理が自分の責任になることを自覚しているからこそ、不安でいっぱいになると思います。
私も高校生のときは今後のお金のことで不安がありましたが、施設の職員の方と一人暮らしにどのくらいのお金がかかりそうか、奨学金でいくらもらえるのか、大学の入学や授業料でどのくらい必要なのかを確認したことで不安が軽減できました👍🏻
一人暮らしを始めたときに必要なお金や学費を把握したうえで、奨学金でどのくらいの支援を受けるべきか、バイトなどでどのくらい収入を得る必要があるのか、具体的な見通しを立てると不安を軽減することができると思います。
「奨学金だけだと少し苦しい」
児童養護施設経験、大学1年生
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私は寮で暮らしていますが、奨学金だけだと少し心苦しいのでアルバイトをして生活を安定させています。
「心配性な私もすごく不安でした」
ゆきあ/児童養護施設経験、大学1年生
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生活費や学費のこと、すごく気になるし心配ですよね💦
これからのお金はどうしたらいいのか、私もとても不安でした。
高校3年生になると、日本学生支援機構というところから給付奨学金や貸与奨学金の案内が高校にくると思います。
社会的養護のもとで生活していたこどもたちに向けて、しっかりと給付奨学金を受けられるように記入する項目もあるので、心配する必要はありません。
学費も、高等教育の修学支援制度というものがあり、減免がされると思うので安心してください。
この2つの、手厚い支援制度があるので大丈夫です✨
とても心配性な私ですが、そんな私でも大丈夫だったので安心して夢を追ってほしいです!
「私のお金事情」
かずま/児童養護施設経験、芸術・デザイン系大学3年
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私が一人暮らしを始めたのは、大学進学後の18歳の時です。
学費は、一般学生は110~120万程です。
私立の芸術大学なので、学費は国公立と比較して高い方だと思います。
ただ、JASSO(日本奨学生支援機構)の給付に該当するため、学費は半分となり、年54万円ほどです。
大学は前期・後期と分かれて学費を支払うため、一度に支払うのは、27万円ほどです。
生活費は、食費3万、日用品2万、娯楽費1万、光熱費1万、携帯契約費1万、家賃4万3000円、計12万3000円となります。
実質自由に使えるお金は6万円と、周りの人と比較して余裕がある生活を送れています。
奨学金などの収入源は、月14万円ほどで、月2万円ほど貯金できます。
年24万円ほど貯まることに加え、民間の奨学金で毎年30万円もいただくことができているので、この金額を学費に充てて生活をしています👍🏻
「生活費は10~15万円前後」
かつみ/児童養護施設→里親、大学3年生
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私は一人暮らしを始める前に里親さんと児童相談所の方とどれくらい生活費や学費がかかるのかお話をしました。
学費については進学する大学によって大きく変わりますが、生活費はだいたい10~15万円前後に収まると思います💰
「住居は大事。不動産屋をまわりました」
ゆうた/児童養護施設経験、大学4年生
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一人暮らしで最も多くかかるのは家賃・光熱費(電気代やガス代)と食費です。
住む場所、建物によって家賃は変わるので、私は不動産屋を5軒以上はまわりました。
学費は学校が国立か私立か、奨学金の受給状況によっても変わってくるので一概にはいえませんが、施設設備費以外はあまりかかりません。
ご参考までに。
「最初はガマンも。徐々に楽しく」
ななこ/里親家庭経験、社会人
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ひとり暮らしを始めたときはほぼ一文なしでした。
学費が年に2回分けての納入だったので、1年間とにかくずっとアルバイトしてましたが、毎月赤字スレスレでした。
貯金までの余裕はしばらく出なかったですが、徐々に自分に使えるお金が増えてきて、楽しくなります。
最初は何事も少しがまんです!
 
「家計簿をつくってみましょう」
ありさ/児童養護施設経験、大学3年生
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生活費を知るには、まずは日用品や娯楽など日々お小遣いを使ったタイミングなどで家計簿に記入してみるのはどうでしょうか?
食費や公共料金などはまだ見えてこないと思いますが、家計簿をつけるという習慣が身につくと自分が月にどのくらい使っているのかお金の収支を可視化することができますし、一人暮らしを始めてからもお金のやりくりに役立つと思います📝
「調べたり、相談したりしてみよう」
ゆづき/里親家庭経験、社会人
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生活費はほぼ奨学金でまかないました。
学費は大学の「授業料免除制度」を利用しました。
様々な奨学金団体や、各大学にも免除制度があると思うので自分で調べたり、学校の話しやすい先生や進路指導部の先生に相談してみるのもいいと思います。
 

おとなからのメッセージ

「公的な支援制度のご紹介」
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大学等への進学や就職により、今まで暮らしていた施設や里親のところから離れて一人暮らしを始めるというのは、初めての経験することなので、一人で生活できるのか心配になったり、不安になったりすると思います。
特に一人で生活していくための費用(お金)はどうすればよいのか気になりますよね。
大学等に進学し、一人暮らしを始めるような場合ですが、社会的養護の退所者が利用できる奨学金や給付金等は以前に比べ充実しており、それらの支援制度を利用することで経済的負担を減らすことができます。
公的なものでは、文部科学省の修学支援新制度があります。
これは、「授業料・入学金の免除又は減額」+「返還不要の給付型奨学金(生活費)」の支援を受けられる制度です。
また、「児童養護施設退所者等に対する自立支援資金貸付制度」を利用するのもよいと思います。
これは、大学等に進学した退所者等に対し、生活支援費(月5万円)と家賃支援費の貸付(大学等の在学期間)を行っています。 貸付金ですが、貸付後一定期間(5年間)就業を継続した場合には、申請によって返済が免除される制度です。
なお、この自立支援資金貸付は、退所後に就職してアパートで生活するような場合にも、家賃支援費の貸付(2年間)を受けることができます。
修学支援新制度の詳細については、文科省のサイトから「修学支援新制度Q&A」で確認できます。
自立支援資金貸付制度は、各都道府県の社会福祉協議会で実施している場合が多い(※社会福祉協議会と違う場合もある)ので、社会福祉協議会のサイトで確認してみてください。
奨学金や支援費をもらえることになったとしても、それで一人暮らしの生活費(※先輩からのメッセージ等を参考に積算してみる)をまかなえることができるのかどうかをシミュレーションし、まかなえない場合はどうするのか(アルバイトをする等)を考えておくことも大事ですね。