問題を起こしたから施設にいると思われた

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信頼できる友人には、施設で暮らしていることを話している。 ある友達に、「問題行動を起こしたから入ったんだろう」と言われた。 一般家庭と同じように見られたい。 しょうた 高校1年生
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先輩たちからのメッセージ

「あなたを認めてくれる人が必ずいる」
児童養護施設経験、大学1年生
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その友達との関係性を見直すべきだと思います。
自分のことを大切に思ってくれる友人と一緒にいた方が自分も相手を大切にできるし幸せだと思います。
施設暮らしとか関係なくあなたを認めてくれる人は必ずいますから、ぜひいろいろな人と関わってみてください。
「受け入れてくれる友人を大切に」
はると/児童養護施設経験、大学1年生
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そこの理解がなかなか得られないことは社会的養護の問題の1つですよね。
信頼できる友達に今の境遇を伝えることはとても良いことだと思います。
私も高校時代に親友には打ち明けていましたし、その友人と過ごすときはありのままの自分でいられるのでとてもいごごちが良かったです。
実際は理解してくれない人もいるのが現実ですが、何よりも受け入れてくれる友人を大切にした方がいいですよね!!
「私たちで社会のイメージを変えたい」
なつき/里親経験、大学2年生
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実際、その友達が言ったことが世間一般のイメージとしてあると思います。
こどもが何か悪いことをしたわけではないのに、社会的養護出身というだけで育ちが悪い人だと思われたり普通の人間ではないと思われたり、はれものあつかいされることはよくあります。
残念ながら、これからもそのように感じるタイミングはあるのではないかと思います。
これは社会的養護出身者の多くが抱える悩みだと思います。
しかし、これを解決するには、社会全体の社会的養護という物のイメージの改善や間違った認識を正す必要があると思います。
これは出身者である私たち当事者にしかできないことだと思います。
わかってくれない人は恐らくわかってくれません。
ただ、少しずつ話せる相手に「施設にいるのはこういう人で、必ずしも問題を起こしたから入っているわけじゃないんだ」、「他の理由で入っている人がたくさんいるんだ」ということを話してみてもいいのではないかと思います。
そうすれば、少しずつ少しずつイメージの改善に近づいていくでしょうし、友人が助けてくれることもあるかもしれないと私は思います。
「偏見、早くなくなれ」
ゆうご/里親家庭経験、大学4年生
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社会的養護の正しい認知がされてないからこそ起こることですね。
その友達には勉強が足りていないことはおいておくとしても、そういった発言をする人はその友達に限らずいると思います。
この社会的養護への偏見をなくすことは急務だと思います。
「社会的養護をみんなが学んでほしい」
しょうり/里親家庭・ファミリーホーム経験、大学4年生
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世の中の人は「児童養護施設」と「少年院」のイメージが混同していると思います。
ひどい話ですよね。
義務教育のなかで社会的養護に関することを学ぶような機会を与えてほしいですよね。
「同じ経験した仲間がいる」
るか/里親家庭経験、社会人
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私も普通の家庭で育ちたかったなって思うこともありました。
けど、今は”他の人とは違う経験をしたこと”をほこりに思っています。
それは、社会的養護で暮らした仲間と出会えたことが大きいです。
共感できる仲間ができるといいなと思います。
 

おとなからのメッセージ

「正しい情報広めること、大人の役割」
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信頼できる人に話せることはとても良いことです。
一方でかたよった見方をする人がいるのも事実で、私たち大人が作り出していると思います。
少しでも本当の意味での理解者が増えるように、社会的養護の正しい情報をいろいろな人に知ってもらう活動を私もしていきます。
少しずつ社会へ認知されつつある気がしますが、しょうたさんの声に、大人がしんしに耳と心を傾けることが何より大切ですね。