期待がプレッシャーになっている 

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職員が期待してくれるのは分かるが、プレッシャーになる。 信じてくれるのは有難いけど、少し重いと感じる。 みどり 高校3年生
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先輩たちからのメッセージ

 
「頑張るのは、自分のため」
ひな/里親家庭経験、大学4年生
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私も期待されることが本当に嫌いなので気持ちがすごく分かります。
実際に期待してくれてる人に「期待するのはやめてほしい」と言ったことがあります…笑。
人からの期待を感じてしんどいかもしれませんが、あくまでも自分のために頑張っているんだと思い込んで乗り越えるのが1番だと思います…!
一緒に頑張りましょう…!!
「”しっかりした子”と思われるの つらい」
ゆいな/児童養護施設経験、大学3年生
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私は同じ施設にいた他のこどもたちと比べると職員の方からあまり手をかけてもらえることが少なく、「(私)は大丈夫だよね」と思われながら生活していました。
職員の方から「しっかりした子」「言わなくてもできる子」と思われていたことで、弱音を吐いたり嫌なことを言ったりできず、がまんすることが多くありました。
今思うと、正直に自分の気持ちを言うべきだったと思います。
職員の方からの期待に応えようとするばかりではなく、自分の弱さを見せることで素の自分でいられるようにしてほしいと思います。
「自分のペースで頑張ると公言」
ゆきあ/児童養護施設経験、大学1年生
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私もちょうど1年前、職員さんや学校の先生などからの期待でとてもしんどくなったことがありました。
期待していただけるのはとても嬉しいことですが、常にその考えが頭の中にあるのはしんどいです。
私の場合は私は自分のペースで自分のために頑張ろうと決めたり、周りにそれを公言していました!
「ときにはわがままをぶつけてみては」
いった/児童養護施設経験、大学1年生
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きっとみどりさんはしっかりしている人なんでしょうね。
勉強とかそういったこと以外にも、施設での過ごし方に関して、職員から信頼されているのでしょう。
職員は色々な児童を同時に相手しているので、しっかりしている子に対しては自ずと過度に信頼してしまいがちです。
ですが、みどりさんはあくまで保護対象である、児童です。
大人と同じような振る舞いをする必要は全くありません。
「職員やってんだからこれぐらいどうにかしろ!!」というような気持ちでわがままを思いっきっり職員にぶつけてみてはどうでしょうか。
児童相談所の福祉司さんに聞いてみよう」
ゆうた/児童養護施設経験、大学4年生
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プレッシャーになっていることをきちんと信頼できる人に相談しましょう。
期待しているという話は適当に流し、あまり気にしすぎないのがいいと思います。
そして何より、自分から自分にプレッシャーをかけないように心がけてください。
職員さんについては、全く期待しないのも問題ですが、過度に期待しすぎてそれがこどもに伝わってしまうのもよくないと思います。
そのプレッシャーがこどもを押しつぶしてしまい、精神が病んでしまい、未来が閉ざされるなんてことは絶対あってはならないと思います。
「期待をこえるくらい頑張ってみる」
はると/児童養護施設経験、社会人
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そんなに自分に期待しなければいいと思います。
どんな自分でも私は私だと自分が認めてあげれば楽になると思います。
あくまで職員は他人です。
とはいえ簡単にはいかないかもなので、その期待をぶち抜くくらい頑張ってみたらいいと思います。
僕は結果より過程の方にこそ学ぶことや感情の起伏や悩みや色々あって、それが大切だと思っています。
ぜひ今の感情を楽しんでください。
「職員さんに伝えよう」
ゆづき/里親家庭経験、社会人
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もし伝えられるのなら、プレッシャーになることを伝えても良いと思います。
伝え方も手紙を書いたり、他の職員さんを仲介して伝えてもらったりなどいろいろあります。
 

おとなからのメッセージ

「力を合わせて成功や失敗を乗り越えていきましょう」
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プレッシャーをかけられることは多くの場合不安を伴うものだと思います。
養育者はプレッシャーをかけられたこどもたちから「失敗したらどうしよう」という不安や、「人に決められたくない」という言葉をよく聞きます。
それなのになぜこどもたちが不安になるかもしれない言葉かけを続けるのでしょうか?
実は、人が生きていく上で最もつらいことの1つに、“近くにいる人からの無関心”があります。
私たち養育者は、「かかわる全てのこどもたちに無関心であってはならない」と心に決めて接しています。
養育者は、こどもたちが無関心な環境に置かれた経験をしたことで、他の人を信じたり頼ったりすることへの不安があると考えているのです。
そしてその不安を解消していくために、共に力を合わせて成功や失敗を乗り越えていく経験を重ねてほしいと願っているのです。
うまくいったときには一緒に喜んでくれる、失敗しても「大丈夫。もう一度別の方法で取り組んでみよう」と一歩踏み出させてくれるような身近な人との経験が、あなたの未来を切り開いていく力を育てていきます。
「あなたの夢」のために養育者と手と手を取り合って歩んでみてください。