職員が小学生の味方をする

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職員が小学生の味方をすることが多いので、平等にして欲しいし、時と場合によって変えてほしい。 みどり 高校3年生
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先輩たちからのメッセージ

 
「職員が味方になってくれる方法」
いった/児童養護施設経験、大学1年生
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施設で過ごしていたらあるあるのことですよね。わかります。
職員の立場になって考えてみると、話が通じない小学生をなだめるよりも、話が通じる高校生に我慢してもらった方が仕事が楽ですから、すぐ小学生の味方をして終わらせようとしているのでしょう。
 
みどりさんがどういったことで小学生と揉めているのかはわかりませんが、小学生の子達と仲良くしてみるのはどうでしょうか。
これは僕が施設にいた時にしていたことなのですが、僕は施設の子達ほぼ全員と仲が良く、滅多にけんかをしませんでした。
なので、もし小学生や年下の子がぐずったりしても、職員が「あ、いったがなんか悪いことしたわけじゃないんだろうな」というふうになり、小学生にがまんさせるようになります。
普段から年下の子と仲良くして、職員とも落ち着いて話ができるようになれば、自ずと職員がこちらの味方をしてくれるようになります。
 
 
「私も悔しくて心が張り裂けそうでした」
なつき/里親家庭経験、大学2年生
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私は里親家庭ですが、血のつながりのない里子の妹が1人います。
わがままで、遠慮がなくて自己中心的で本当に嫌いになった時期もある妹ですが、確かに里親が妹ばかりになった記憶はとてもあります。
「年齢を考えろ」、「何歳差だと思ってるんだ」といわれ、妹もそういうときだけいい子ぶったりするので、本当に荒れました。
しかし、妹が大きくなるにつれてそういったことは少なくなっていきました。
当時は本当にやりきれなくて悔しくて、心が張り裂けそうになったりしていたけど、里親もいっぱいいっぱいで精神的余裕がなかったのかな、とか、下の子の味方をしないとどうしても場が収まらなかったりするとか事情があったりしたのかなとか、今はそう考えています。
職員さんに、どうして小学生の味方ばかりするのか、自分の何がそんなに悪かったのか、話をしてみるといいと思います。
大体、”まだ小さいから”という考えがあるのだと思いますが、そういった事情や考えでも、その考え方で不平等にされることで傷ついていると話をするといいと思います。
 
「正しいことはほめ、間違っていることはしかってほしい」
ゆうご/里親家庭経験、大学4年生
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「お兄ちゃんお姉ちゃんなんだからガマンしないといけない」とか、「小さい子だから多少のことは許される」というのは私もおかしいと思います。
正しいことはほめ、間違っていることはきちんとしかり正すことは、その子の倫理観や道徳観に関わる重要なことですし、教育者として当然です。
職員さんにはしっかりしてもらいたいですね。
 
「自分の心を大切に。抱え込むのはつらい」
すずか/児童養護施設経験、社会人
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よく気持ちが分かります。
自分より幼いこどもと生活していると、どうしても自分がガマンする立場になりがちですよね。
でも、その気持ちをずっと抱え続けていると、自分の心が壊れてしまいます。
言いやすい職員さんに、思い切ってその気持ちを話してみてはどうでしょうか。
とても勇気のいることだと思うけれど、自分の心が一番大切だと思います。うまくいきますように。
 

おとなからのメッセージ

 
「大きくても味方をしてほしいという気持ちは大切」
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そうですね。
年下だからといって、職員が小学生の言い分ばかり聞いているのは辛い気持ちになりますね。
大きくなっても味方してほしいという気持ちは、大切です。
気がついてもらせるように他の職員さんや、施設長さんに伝えてみるのもいいかも知れません。
「まずは職員に直接相談を。苦情受付窓口に相談する方法も」
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どの施設にも、いつでも苦情の受け付けができるように苦情申し込み票やその窓口がありますが、なるべく職員に直接話した方が良いでしょう。
どの子もみんな同じように大切にされます 。
小学生は年齢が低い分、あなたのように言葉でうまく思いを伝えられないのかもしれません。
それとも、甘えん坊なのかもしれませんね。
「職員と”共有体験”からはじめてみよう」
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身の回りのことは何でもできる高校生とまだまだおぼつかない小学生を比べたら、職員が味方をするのが小学生になってしまうのはしかたのないことです。
それに、思春期のこどもに関わるのは、どんな大人でも難しいと感じているものです。
声をかけても「別に~」「あんたには関係ないでしょ。」などの返事が返ってきたりすると、職員はどう関わっていいのかわからないと感じてしまい、高校生と距離をとってしまうこともあります。
何でもできる高校生でも、将来への不安、人間関係での悩みなど、不安や悩みを抱えて生活しているし、それを職員に気づいてほしいと思っています。
しかし、それを素直に伝えることができないのが現実ではないでしょうか。
不安や悩みを伝えるというのは勇気のいるものです。
何でもよいので「職員と一緒にやる」機会を多く持つとよいかもしれません。
職員と体験を共有することで、それに伴う感情も共有できます。
そんなところから職員にはあなたの気持ちが通じていくものです。
例えば、職員と一緒に小学生の面倒を見るのはどうでしょう。