里親家庭で暮らしていることが、友達に分かってしまった

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高校で、学生証を無くしたときに友達に里親家庭にいることがわかってしまった。 友達に聞かれてしまって、うまく答えられず、嫌な思いをした。 さくら 高校2年生
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先輩たちからのメッセージ

「友達に少しずつ話すきっかけに」
なな/里親家庭経験、大学2年生
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上手く答えられなくても落ち込む必要はないと思う。
個人的な意見だが、見方を変えれば自分の状況を友達に知ってもらえたことで、少しずつ話しやすくなるかもしれないのだから。
「“詳しいことは話せないけど色々あってね”」
なつき/里親家庭経験、大学2年生
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里親家庭であるということの”話しにくさ”は人それぞれですので、言えないことは言えないで通してしまっていいと思います。
ふれられたくないと思っていることを無理に掘り起こすような友達なら少し付き合い方を考えた方が良いと思いますが、そうでないのであればこれから誰かに聞かれたときは、「詳しいことは話せないんだけど色々あってね」くらいでやんわり話をそらせばいいと思います。
「社会的養護の正しい理解、広まって」
ゆうた/児童養護施設経験、大学4年生
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里親や児童養護施設の存在が世間では一般的ではないからこそ起こることですね。
嫌な思いをしてつらかったですね。
そこで堂々と説明できなかったのも、里親家庭で過ごしていることで、いらぬ誤解を避けたかったのだと思いますが、もっと社会的養護の正しい認知がされれば普通に話せたと思います。
「あなたは悪くない」
しょうり/里親家庭・ファミリーホーム経験、大学4年生
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里親家庭や児童養護施設はまだまだ社会に認知されていません。
そのため、一般家庭で生活するこどもから不思議に思われて傷つくことがあると思います。
あなた達は全く悪くなく、尊い存在ですので、どうか考えすぎないでください。
「伝えた方、かわし方を用意しておくのがおすすめ」
るか/里親家庭経験、社会人
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他の人に説明することは難しいし、つらいときもありますよね。
私もなんて説明したらいいかわからないときもありました。
それからはあらかじめ説明の仕方を決めています。
説明の仕方やうまいかわし方を考えておくのもいいかもしれないですね。
 

おとなからのメッセージ

「全国にたくさんの仲間がいる」
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里親家庭で暮らしていることを友達に話すのは、あなたにとって勇気がいることだと思います。
日本には、里親家庭や児童養護施設等で暮らしているおよそ42,000人のこどもたちがいます。
あなたは、けっして一人ではありません。
多くの仲間がいます。
里親さんは、実親さんの代わりに、あなたを大切な家族の一員として育てていると思います。
里親さんは、あなたをわが子のように見守り、心身共に健やかに育つよう願っています。
里親家庭で暮らしていることは、決して恥ずかしいことではありません。
こどもまんなか社会がやってきました。
こどもが安心して暮らせるように社会全体で共にこどもを育てなければならないと思います。
あなたが、事情があって里親家庭で暮らしていることを、堂々と言える社会であってほしいと願っています。
少しずつ時を経て、心が開けるようになってから里親家庭で生活していることを友達に話してみてはいかがでしょうか?
 
*こどもまんなか社会=こども家庭庁のスローガンで、こどもの意見を聴き、その意見を大切に、こどもや若者にとってよいことは何かを考え、社会全体で取り組んでいくこと。