不登校の経験がある。大学に通い続ける自信がない
以前は大学進学をしようとしていて奨学金のことも考えていたけれど、高校に通えていなかったたため、「大学は無理だ」と親に言われた。
奨学金に申し込むのも大変で、もらえても大学に通い続ける自信がない。
みどり 高校3年生
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先輩たちからのメッセージ
「中学校に行けず、親族のいない私もできた」
まなみ/児童養護施設・里親家庭経験
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大丈夫。
中学に行かせてもらえなくて、高校も高卒認定を取得して4年制大学の法学部に進学。
家族や親戚がいないので今は給付型奨学金とアルバイト代で学費を払って生活している私がいます。
「親が何と言おうと」
なな/里親家庭経験、大学2年生
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自分が進みたい道があるのであれば、親が何と言おうとやりとげようと努力するのもありだと思う。
「迷いがあるなら就職という選択も」
かつみ/児童養護施設→里親経験、大学3年生
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給付型の奨学金は大学を中退したり、留年したりすることで返還しないといけないものもあるので、大学に通い続けることができると確信できないうちは進学ではなく、就職の方が無難かもしれません。
「不登校を理由に進学をあきらめることはない」
ゆうた/児童養護施設経験、大学4年生
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あなたがどうしたいか、どうなりたいのかを考えるのがいいかと思います。
大学に進学するのもそれが全てではありません。
大学に進学してその先何をしたいのか、どの職業につきたいのかを考え、自分で進路を選択していきましょう。
また大学というのは高校よりも自由です。
私の通っている大学は出席率が7割あれば、大丈夫なところです。
高校で通えなかったからといって大学進学をあきらめる必要はありません。
事実、私も高校生の頃、初期のうつ状態で高校は不登校気味でしたが、今は何の心配もなく、4年間大学に通えています。
応援しています!
大人からのメッセージ
「周囲の大人を安心させると道が開ける」
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「大学は無理だ」と親御さんから言われ、とても傷ついたと思います。
つらかったですよね。
でも、親御さんのその言葉は言いかえると「進学したいという気持ちだけではうまくいかないよ」というメッセージなのではないでしょうか?
養育者の方たちは進学しても長続きできなかった人をたくさん見てきたはずです。
親御さんも、進学後の一人暮らしの大変さとかお金についていろいろと考えたすえに、不安になり、そのような言葉が出てしまったのかもしれません。
普段の生活をしながら経験したことがない生活のことを自分のこととして考えるのは難しいですよね。
人は先が見えない、どうなるのかわからない、という時に不安になります。
やはり実際に経験してみないと自分の抱えている不安にはたどり着けないのかもしれません。
進学し、一人暮らしをするにあたって、何ができて何ができないのか、どんなことが不安なのか、進学する目的や進学先を選んだ理由は何かなどを、真剣に考える必要があります。
親御さんはあなたの考えの真剣度を確認したかったのかもしれません。
現在の大学は全入時代と言われ、条件を付けなければどこかに入れてしまいます。
入ることが目的になっていて深く考えずに進学し、いざ一人暮らしになり、痛い思いをしてほしくはありません。
将来に対する真剣な思いを親御さんと共有し、安心させてあげてください。