施設にいることを打ち明けていない 

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小中学校は同じ学区だから、施設にいることはみんなが知っているけど、高校からはそれを知らない人ばかりで、誰にも打ち明けていない。 もしばれたらどうなるのだろうという不安がある。 小中学校のときにいろいろ言われた経験があり、それが嫌で周りに打ち明けるのが怖くなった。 周りから陰口や悪口を言われたこともあるけど、仲のいい友達が止めてくれる。 えみ 高校1年生
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先輩たちからのメッセージ

「心配無用」
たつや/里親家庭経験、大学1年生
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心配しなくても大丈夫!
生い立ちくらいのことで何やら言ってくるやつは、はなから友達じゃないも同然。
「あなたを大切にしてくれる人を大切に」
児童養護施設経験、大学1年生
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打ち明けて色々言ってくる人は、もう関わるべきではない人だと思います。自分を大切にしてくれる人を大切にしてね。
「大切にし合える友達大事」
らいむ/児童養護施設経験、大学1年生
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今の友達を大事にしましょう。
お互いを尊重出来る関係はとても良いと思います!
「私も施設にいることが恥ずかしいと思っていました」
あやか/児童養護施設経験、大学1年生
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その仲のいい友達を大切にしましょう。
施設にいることは私も恥ずかしいと思っていたのでその気持ちがよくわかります。
私は結局、高校卒業する時には多くの人にバレていました(笑)。
高校では大切な友人ができた時に話をして理解を求めたらいいと思います。
「施設にいることは何も悪いことではない」
ゆいな/児童養護施設経験、大学3年生
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私はちょうど高校に入学する時期に児童養護施設に入所しました。
施設に入っていることを誰にも言わずに3年間生活しましたが、隠し通すことはとてもつらかったです。
えみさんには、守ってくれる友達がいるので周りに自分が施設にいることを知られても大丈夫だと思います。
施設で生活していることは何も悪いことではないので、みんなにばれないようにと不安な気持ちを持たずに、知られても大丈夫と堂々として楽しい高校生活を送ってほしいです。
「社会全体に理解広めたい」
ゆきあ/児童養護施設経験、大学1年生
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まず最初に。施設で暮らしていることは決して悪いことではないです!
何も悪くありません。
私も似たような経験がありましたが、社会全体が社会的養護に対する知識と理解が足りていないなと常日頃から感じています。
施設のことを知らない人は、悪く思われたり嫌なことを言われたりするかもしれませんが、繰り返しになりますが施設にいることは決して悪いことでもなんでもないです。
自信をもってください!
良い友達に出会えて良かったです☺️
私も社会的養護への理解が深まるよう、できることをやっていきます!
「言いたくないことは言わなくていい」
なつき/里親経験、大学2年生
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言いたくないことは言わなくていいです。
高校で友達を作って、この子は信頼できる、この子は長く付き合っていきたいと思えるような子には話していいと思います。
 

おとなからのメッセージ

「あなたの理解者に目を向けて」
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「ばれたらどうしよう?」と考えていたら不安になってしまいますよね。
いつその日が来るのだろうと考えて登校するのは本当に苦しいし、それだけで疲れてしまうと思います。
 
でも、あなたは素晴らしい経験をしています!
仲のいい友達が守ってくれたという経験のことです。
その経験はきっとあなたの将来にプラスに働くはずです。
友達を作り、大切にしてください。
そして心許せる人を見つけ自分のことを話してみるといいと思います。
「なぁんだそんなことか。わかった!」と言ってくれる、そんな素敵な方であれば、その人はきっとあなたの親友となり一生付き合っていく人になるはずです。
見た目やどんな家に生まれてきたかなど自分自身の努力ではどうにもならないことを指摘してくる人がいても、あなたが選んだ友達が、その人に向かって「あなたは間違っている」と言ってくれるはずです。
「誰かが何か言ってくるかもしれない」と考えて学校生活を送るよりも、心許せる仲間と夢や恋愛、部活、趣味などについて語ることを楽しみに高校生活を送ってください。
 
施設の職員としてこうした不安のある皆さんに聞いてみたいことがあります。
あなたは施設で育っていることを知られたくありませんか?
もしそうであればその理由はなんでしょうか?
 
「かわいそうな子」とか、「親と一緒に暮らせない何かがある」と思われたくないからでしょうか?
そうしたことを思ってあなたに接している養育者はいますか?
周りの養育者は、あなたの行動や言動の本当の意味や何を訴えようとしているのかを知りたいと必死になっている人ばかりではないでしょうか?
親元で暮らせないことをハンディと思わず、この養育者に出会えたからこそ今があり、夢を持つことができるようになったと思ったことはありませんか?
親元に帰るにせよ施設から直接社会に出るにせよ、あなたにかかわった人はいつまでもあなたの身に何が起こっているのか、力になれることはないのか心配しているはずです。
施設にいることを自分からオープンにする必要はありません。
でも、「施設にいられたからこそ今の自分がある」と感謝の気持ちが芽生えたなら、その気持ちはあなた自身にとってこれからを前向きに生きる力になると思います。